コラム:イタリアの12か月(後篇)

 イタリアの12か月を旅するコラム。間が空いてしまいましたが、後篇です。イタリア旅行のご参考になれば幸いです。(*南北に長い国ですので、訪れる地域により気温や天候などに差があります)

7月(LUGLIO・ルリオ)
 イタリアの7月は既に真夏と言っても過言ではないでしょう!日本の夏とは違い乾燥しているので、カラッとした暑さで、日陰に入ればとりあえず涼しく感じる気候です。ただし、近年は地球温暖化の影響などもあり、気温がかなり高くなるイタリアの夏。陽射しも強いので、昼間の観光ではサングラスが必需品です。
 中旬を過ぎると、ちらほらと夏季休業に入るお店もあります。目的の場所がある場合は、事前に調べておく方が無難です。

8月(AGOSTO・アゴスト)
 すっかりバカンスモードのイタリア。この時期に町を歩き回っているのは観光客がほとんど!地元の人たちは海へ、山へとバカンスに出かけ、いつもは大渋滞の町の中心部の道路もガラガラ状態なコトも。以前は多くのお店などが8月中は閉まっている状態でしたが、近年は景気の悪さも手伝い、8月15日の祝日(Ferragosto:聖母被昇天祭)にはバカンス休暇を終了するお店も。
 この時期はジェラートも美味しいですが、スイカやメロンなども日本よりも安く食べられるので、おススメです。個人的には大好物のメロンが特におすすめ!日本で食べるよりも美味しく、お安く食べられる「生ハムメロン」をぜひ現地でお楽しみください…!!

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9月(SETTEMBRE・セッテンブレ)
 バカンスを終えて、みんなが町に戻ってくる9月。なかなかバカンス気分が抜けない時期でもあります。若干のやる気の無さが町全体にゆる~く漂っています。まだまだ暑い時期ですが、後半からは少しずつ秋を感じることも。全体的に過ごしやすく、旅行にはおススメの季節。
 また、9月は大きな見本市などが開かれる時期でもあります。ホテル代などを抑えたい場合は、見本市の時期をずらした方が無難です。

10月(OTTOBRE・オットブレ)
 個人的にイタリアを旅するのに、一年の中で最も好きな月です。前半は夏の名残のような暑さを感じる日もありますが、朝晩はぐっと気温が下がってきます。後半は雨の季節の入り口で、気まぐれに降る雨に振り回されることもありますが、一日中雨が降り続くことは稀です。天気の良い秋晴れの日には、地域によっては紅葉なども楽しめます。また、夜の訪れも少しずつ早くなり、あまり遅い時間にならずとも夜景を楽しむ事が出来ます。(夏は21時過ぎ頃からが夜の始まりです)
 旅行をするには快適な気候で、町も少しずつ落ち着きを取り戻す時期。のんびりと町歩きを楽しめる10月のイタリアが一番で好きです。

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11月(NOVEMBRE・ノヴェンブレ)
 11月のイタリアは雨期です。日本の梅雨のように、一日中ずっと雨が降り続くようなことは稀ですが、時には音を立ててバシャバシャと降ることもあり、観光をするにはなかなかハードルの高い月でもあります。中旬以降は朝晩の冷え込みも真冬並みになってくるので、マフラーやショールのようなものを持っていくと便利です。
 秋真っ盛りの11月は美味しいものが盛りだくさん!栗やキノコなどの山の恵みはもちろん、季節のフルーツなど使った焼き菓子なども多く店頭に並びます。また、後半にはクリスマスの準備も始まり、町全体が少しずつ華やいできます。ホテル代が安いので、美味しいものを目当てに旅行するなら11月もおすすめ!?

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12月(DICEMBRE・ディチェンブレ)
 イタリア最大のイベントともいえるクリスマスのある12月。この月は特別です!祝日も多いので、観光で行かれる場合は注意が必要です。(12月7日 ミラノ:サンタンブロージョ、12月8日 聖母受胎の日、12月25日 クリスマス、12月26日 サント・ステファノ)
 引き続き、12月のイタリアは雨期ですが、クリスマスのイルミネーションや、クリスマス市が気分を盛り上げてくれます。また、クリスマス時期ならではの「パネットーネ」「パンドーロ」は現地で食べるのはもちろん、お土産にもおすすめ。(最近は小さいサイズのモノも出ています)
 年末年始のカウントダウンイベントもイタリア各地で行われ、12月のイタリアはとにかく賑やかです。一年の中で特別な月である12月。イタリアの特別な顔、一度は見てみませんか?

イタリアの一年間、いかがだったでしょうか?
今後のイタリア旅行の参考になれば幸いです。Buon viaggio! ヾ(=・ω・=)